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 6月21日から萩焼屋企画展、渡部秋彦展を開催いたします。

萩焼屋企画展のお知らせ
青瓷陶芸家、渡部秋彦展

 
6月21日から30日まで、ホームページ、店頭にて青瓷作家、渡部秋彦さんの作品展を開催いたします。
渡部さんは山形県のご出身で、現在は静岡県にて作陶活動をされています。
 
渡部秋彦さんと当店との出会いは、世界的に有名な京都のロバート・イエリンやきものギャラリーで、私がロバート・イエリンさんを訪ねた際に偶然お会いしました。
その後、渡部秋彦さんの窯元にも直接訪問をさせていただきましたが、数々の実績をお持ちの方にも関わらずとても気さくに対応をしていただき今回の作品展に至っています。
渡部さんは現在では非常に珍しく、薪窯(窖窯、あながま)を使って青瓷を作られています。
窯中に舞う灰から作品を守るために匣鉢(さや)を用いて焼成。
 
以前のブログでも書いて重複してしまいますが、薪窯で焼成をして作り出される作品の面白さをご自身はこう表現されています。
「ガス窯はてっぺんを計算できるけど、薪窯はてっぺんを計算することができず、故に自分の想像以上の作品が出てくることもある」
必ずしも薪を焚いて作られた作品が他の焼成方法に比べて優れているわけではありませんが、歩留まりの悪い薪窯を使用してご自身の納得のいく作品を作り続けられている作陶活動はとても印象的で、仕事に対する姿勢としては見習うべきだと思うところでした。
作品にも当然その拘りが表れていて、細かな結晶のような貫入とその中に閉じ込められた気泡のような景色がが美しく作品に現れています。
器を使用していくうちにこの貫入も育っていくようです。
私自身日本酒を飲む際にはいくつかぐい呑を並べて、その器の持つ特徴や僅かな味の変化を楽しんでいますが、そのぐい呑の中に渡部さんのぐい呑もあるので器を育てるという点でもそのぐい呑でいつも楽しく、美味しくお酒をいただいています。
 
作品展では青瓷、米色瓷の酒器を中心に花器・水差などもご紹介いたします。
お楽しみに。
 
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渡部秋彦プロフィール————————————
 
1959年 江戸時代後期から続く陶芸の里、山形市平清水に生まれる。
 
1983年 弟子入り修行後、平清水に「雷神窯」開窯
 
1988年以降 しぶや黒田陶苑に於いて個展
 
1989年以降 山形 大沼デパートに於いて個展
新潟 ギャラリー紺に於いて個展
 
1990年以降 新宿 京王デパートに於いて個展
 
1995年以降 千葉 アトリエ・トムに於いて個展
 
1993年 半地下式穴窯築窯
 
1994年 中国浙江省・南宋官窯・龍泉窯、その他窯跡視察
 
2000年 NHK やきもの探訪出演
日本工芸会正会員
日本伝統工芸展、日本伝統工芸新作展など入選多数
 
2002年 広島 ギャラリーすが に於いて個展
 
2005年 青森一服庵に於いて個展
 
2006年 アメリカ シカゴにて個展
 
2006年以降 静岡三島 ギャラリー阿吽に於いて個展
 
2007年 ホテル ザ ペニンシュラ東京、ロイヤルスウィートに青瓷鉢納入
 
2008年 独立25周年を機に、伊豆の丹那盆地に半地上式穴窯築窯
(自ら設計、施工。全長8.30m、幅2.25m、傾斜14度)
 
2009年以降 山形 吉埜画廊に於いて個展
 
2014年 窯変青瓷香爐をポートランド美術館(米国)が買上げ
 
2018年 東京「神楽坂佑楽」に出展
 
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